定義アトピー性湿疹は、遺伝性素因において典型的形態および経過をたどる慢性炎症性皮膚疾患である。アトピーにおいては、これに関連して、皮膚にアトピー性湿疹および粘膜にアレルギー性鼻炎またはアレルギー性喘息として認められる過敏性反応を起こす、特定の外因性物質、そしておそらく内因性物質に対する遺伝性の反応と理解される。多くの場合、アレルゲン特異的IgEの血清中濃度が高い。重要な臨床的特徴は、強いそう痒があり、苔癬化、びらん、鱗屑を伴う、一部湿潤する、または痂皮で覆われた湿疹である。幼児では、湿疹は通常、生後3ヵ月から頭部および四肢の伸側に現れるが、年長小児および成人では主に膝および腕の屈側、頚部、顔面および手に現れる。病像は、患者の年齢ならびに疾患の経過および罹病期間によって様々である。アトピー性湿疹は、その特別な経過および典型的変化から、他の湿疹と区別される。 | 同義語アトピー性湿疹, 内因性湿疹, 神経皮膚炎, 拡散性神経皮膚炎, 体質性痒疹, 体質性神経皮膚炎 |
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