定義スピッツ母斑は、黒色腫に類似した特徴的な組織所見を伴う良性のメラニン細胞性母斑である。また、若年性良性黒色腫または紡錘細胞性母斑の名称でも知られている。スピッツ母斑は特に顔面に、また、小児に多く発現する。多くのスピッツ母斑は直径1 cm未満で、突出した帯赤色の結節として現れる。時に化膿性肉芽腫または偽リンパ腫に類似することから、これらと間違えられることがある。組織学的に、著しく色素沈着した真皮表皮接合部に、深部へと広がる、細胞多形および各有糸分裂が認められる活動性で紡錘細胞状のメラニン細胞が認められる。 |
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